Napoleon-Newborn Mind(2016)
こんにちは
概要
イギリスの叙情系ハードコアバンド
Napoleonの1stアルバムであるNewborn Mind
専任スクリームボーカル、ギター、ベース、ドラムの4ピースバンド。
この手のバンドにしては珍しく、ギターが一本。
2018年終わりくらいに2nd出したけど、その数か月後に解散してしまったバンド。解散があまりにも悲しくて、しばらくこれしか聞けなくなった、それくらい好きなバンド。
知ったきっかけは、youtubeで適当にdigってたらpvが出てきたからだったと思う。
この時とアルバムとじゃボーカルが違う。アルバムのボーカルのほうが、スクリームが上手いし、クリーンボーカルも出せる職人。
聞いてもらえばわかると思うが、ジャンルは確実にCounterparts系の叙情系ハードコア。しかし音像がDjentだし、リフも他の叙情系に比べたらものすごいテクニカル。これがこのバンドの特徴だと思う。
めちゃくちゃ有名だと思ってたら、spotifyの月間再生リスナー数が2万人とかで、びびり倒した。解散しちゃったら仕方ない。
アルバム紹介
Basick Recordsからリリース。Misery Signalsとかいるところ。
10曲36分、最初と最後の曲がイントロ・アウトロ扱いなので、割とコンパクトな内容。
Track.1が始まった瞬間は、「あぁ、Djentね、はいはい」となるんですけど、すぐに叙情系ハードコアが顔をだす。
Track.6は、おしゃれ系ミドルテンポって感じだが、それ以外はとにかく疾走of疾走。途中途中で緩急つけるためのパートとかはプログレッシブさを感じるけど、普段からこういうの聞いてて慣れっこだし、はさみ方も違和感なくていい。
ボーカルは地声が混じったいわゆる’叙情系’で叫びつつ、要所要所でクリーンを出す感じ。もちろんスクリームはめちゃくちゃうまいし、クリーンもかなりの本格的。クリーンボーカルを使うパートの挟み込み方も考えられている感じで、サビでわざとらしく歌う感じじゃなくて、Erraみたいに疾走パートでも歌う感じが素敵。
ギターは、前述の通り、叙情系かつテクニカルなフレーズで楽曲を彩ってる。めちゃくちゃうまいね。まじでこのバンドはギターが本当にいい。Djent好きな人から叙情系好きな人まで納得させられるうまさだし、配分の仕方もうまい。あくまでDjentはアクセントって感じだし。
ベードラは、疾走パートではもちろん疾走しつつ、ところどころチャグしつつと、あまり目立たないけど、やっぱり技術力はすごいと思う。特にドラムはちゃんと激烈。
まとめ
叙情系好きだし、Djentやプログレッシブメタルコアが好きな僕からしたらかなりのジャストミート。こういうバンドってそうそういないんじゃないかな、いたら教えてほしい。
たしかにGraupelのTowpathとか、Earthists.のmemento moriとか、テクニカルな音像で叙情系の疾走を見せる曲は国内のメタルコアにもあるけど、あくまでアルバムのアクセント的な曲で、全部がこういう曲じゃないわけで。
Invent, AnimateとかThe AftermaigeとかErraとかの、Tragic Hero Records系のポストハードコアの影響が見えるプログレメタルコアはあるんだけど、ここまで叙情系なわけでもないし。
そう考えると、ここまで叙情系とプログレメタルコアを違和感なくミックスさせたNapoleonってやっぱりすごいなと思う。
アルバムのインストバージョンが出されてるのもプログレメタルコアならではですよね。
2ndは今までの叙情系フレーズは顔を出しつつも、PolyphiaとかのおしゃれDjentインストをミックスさせた、疾走なしの大人なアルバムになっちゃって、少し悲しかった。スクリームボーカルの違和感が半端ないんだよね。インストverで聞くと、いいのかもしれない。
解散後は、ギターはWaveyというソロプロジェクトをやっているみたい。
完全におしゃれDjentインスト。解散の理由もわかる気がする。まじでうまいもん。
Waveyは現在活動中みたいで、Radar Festivalにも出るみたい。
ヘッドライナーのDirty Loops以外、全部プログメタル系なの謎だな。