Stella Donnelly-Beware Of The Dogs(2019)
久しぶりにメタル意外にはまったので、書く。
オーストラリアのシンガーソングライターStella Donnellyによる1stアルバム。
作品はこれ以前にもあるが、ep扱いらしい(ちなみにepの名前は『Thrush Metal』笑)。
聞き始めたきっかけは、少々複雑なのだが、
舐達麻の『Space Ball』という曲のビートのサンプリング元が、
このアルバムの2曲目Mosquitoだったから。
ヒップホップはサンプリング元をたどるっていう楽しみ方もあっていいね。
アルバムの内容としては、メロウなギターの上にStellaの優しい声が乗っかる曲が淡々と続く。
今風に言えば、「チルい」。
聞き心地が良く、攻撃的な要素はない。僕がよく聞く激しい音楽みたいな、聴く者の心を激しく揺さぶり、踊らせるような音楽的な何かはあまりない。Lo-Fi HipHopしかり最近の流行りってそんな感じな気がする。
だが、Stella Donnellyは一味違う。
彼女の歌詞は非常に「攻撃的」だ。
歌詞の中に聞く者の心をゆさぶる何かがある。
英語の母語話者じゃなきゃこの感覚をダイレクトに受けることはできないだろうけど、歌詞カードを後追いするだけでも、この感覚は分かると思う。
代表曲のBoys will Boysは、上述のとおり優しい曲調なのだけれど、歌詞はStellaの友達がレイプされた体験を昇華したものだ。
到底聞き流すことはできない。
歌詞を聴く習慣が全くなく、これも曲調からはまったのだけれど、ネットで歌詞をたまたま見ていたら印象的だった。だから歌詞含めて聞き始めたらドはまりした。
これから、他のアーティストの歌詞もちゃんと聞こうかな。。。
チルが求められる中で、歌詞に攻撃的というか、聞き流せない要素があるのが新鮮でした。
曲調だけで言えばあいみょんとか好きな人、好きなんじゃないかな。
去年フジロックと単独の2回も来日してたみたいだし、今ライブが全く無い状況も考慮すると、もっと早くから知っていたかったな。。。
そういえば最近話題の、医学部入試における年齢差別の当事者のラップソングも、
チルの上に攻撃的な歌詞がのっかっていたな。これからは、こんな感じになるのかしら。